革命といふこと

 学園闘争華やかなりし頃カリスマと言われた闘士がいた。カストロ、ゲバラ、カダフィだ。この中でもなぜかチェ・ゲバラに惹かれるものがあった。本も読み映画も観た。70年安保闘争のころだった。(今から2〜3年前にまた映画が作られたがそれは観ていない。)

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 チェはカストロとともにキューバ革命を成し遂げたが、カストロが政権につくと要職の勧めを断ってボリビアに旅立つ。目的はもちろんボリビアの親米政権に対する革命闘争だ。が、拘束され処刑される。CIAやら何やら必死こいたのだろ〜。

 

 オレは釈然としなかった。国家を転覆させたのだからその後の復興まで面倒見るのと、いつまた米帝(なつかし)が押し戻してくるかもしれないし国防にあたるべきではないのか?そんな疑問がふつふつと湧いた。

 

 某半島の北方に革命以後元首が世襲制になった国がある。共産主義革命と儒教が結びついたユニークな例だ。その例を見つつ今回のリビアの混乱を考え合わせると若い頃のオレに対する答えが自ずと導きだされる。

 

 チェは革命後の政権運営などこれっぽっちも興味が無かったのだ。腐るのは目に見えていたのだ。彼は革命を目的としたのだ。革命にアートを見たのかも知れない。道半ばにして死んだのではない。死はじゅ〜ぶんに考えのうちにあったのだ。

 

 カダフィ大佐(今でも大佐なのが不思議でならない。あの国の軍隊の階級に大佐以上は無いのか? 笑)が断末魔的様相を呈してる。デモ隊に空爆までしている。まさか核は使わないとは思うが。自分が革命で何千人何万人殺害して樹立した政権なのでそれをひっくりかえされるとき絶対あのときの仕返しにむごたらしく虐殺されるに決まってるというものすごい恐怖におびえていると思われる。

 

 革命をおこすと反革命が怖いのでいきおい粛清の嵐が吹き荒れる。反抗分子がいるかど〜か国民総スパイ化しお互いにチクらせる。しょっぴいて疑わしくは処刑だ。スターリンはそれで2千万人殺しケザワアズマも2千万殺した。いわゆる独裁国家だ。(参考までに第二次大戦のときヒトラーが殺したのは650万人ほどだ。)

 

 そのあたりをチェはじゅ〜ぶん見越していて、ただひたすら革命だけに身を投じた。チェ・ゲバラこそがカリスマ的アーティストだったのだ。